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会員コラム:咳エチケットとマスク はしぐち小児科 橋口 兼英 

咳エチケットという言葉をご存知ですか? 咳に含まれる大量のウイルスを他人にうつさない方法です。

具体的には

  • セキやクシャミが出るときは、マスクを着用しましょう。ティッシュで口を覆いましょう。
  • 使用したティッシュはゴミ箱へ捨てましょう。
  • セキやクシャミのあとは、手をよく洗いましょう。

というものです。

私は以前から仕事中にマスクを着けていません。理由はしゃべりにくい、眼鏡が曇る、面倒臭い、インフルエンザにかかったことがほとんどない等単純です。時々お母さん方から“先生達はマスクもしないのによくインフルエンザになりませんね”と言われます。たまにスタッフが入れ替わりますが、新人は決まってすぐインフルエンザの洗礼を受け、2~3年するとかからなくなります。毎年インフルエンザの患者さんから少しずつ免疫を貰っているからだろうと思います。(当然予防接種は毎年スタッフ全員やっています)

マスクではインフルエンザは予防できないという報告があります。東日本大震災の頃、東北地方の医療関係者でマスク使用の有無でインフルエンザの発症を調べたところ、差がなかったそうです。

マスクは風邪をもらわないためではなく、咳をしている人が他人に移さないための咳エチケットとしての使用がいいようです。