会員コラム:日向市の小児科事情 大王谷こどもクリニック 仲地 剛
最新統計で日向市の人口は61,042人、出生494人/年、合計特殊出生率1.79。そこに小児科クリニックが3軒。3名の医師の平均年齢は64歳。日々の診療に加え月に1回の延岡急病センターの当番、市役所の1歳半・3歳児健診、2カ月に一回の休日在宅医、春と秋に保育所・幼稚園・小学校・中学校の園医・校医活動、秋の看護学校での2時間の講義を5回、健康教室に呼ばれることもある。いつも忙しい、疲れた、痛いとグチをこぼす僕らに日向市も重い腰を上げ、新規開業促進事業として5,000万円を計上し小児科医を募集した。30歳代後半の男性医師が手を上げ、病児保育施設を併設して開業する運びとなった。急性期の子供を看護しながら保育してくれるとは働くお父さん、お母さんにとってはありがたい。日向市にとっても県北にとっても初の施設となる。
年々、外に出るのも、物を書くのも、人前で話をするのも億劫になってきた。若い先生のクリニック運営が落ち着いてきたら、おっさんの3人はゆっくりさせてもらおう。