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会員コラム:みちくさ ゆげ小児科・弓削整形外科 弓削 昭彦

普段あまり、というかほとんど外に出ることがない内向的でインドアな性分です。

大人数の人がいる場所に長くいると、つかれちゃったりして独りになれる場所をさがしたりしてしまいます。そして逆に、植物をみたり触ったりすることが好きです。

開業をしてもうじき4年になりますが、自院の植え込みの植物の手入れは業者さんにまかせずほぼすべて僕自身でおこなっています。

植物については、生け花とかフラワーアレンジメントされたきれいな花もそれはそれで素敵だなと思いますし好きですけれども、より興味をひかれたり好きだったりするのはいわゆる雑草といわれるような草花とかコケのたぐいなどです。

家のまわりをすこしあるくだけでも季節に関係なく挙げると、ヒメジョオン、メヒシバ、ナズナ、オオバコ、ヒメツルソバ、ドクダミなどなど大好きな植物がたくさんいます。

インターネットで「雑草」についての検索をおこなってみると、その駆除の仕方とか対策とかが結構多いのですが僕は大好きなので植え込みにはえてくる植物も、ある程度そのままに育ってもらっています。あんまりふえすぎて他の植物をおいやるような状況になったときに整えるようにしています。それからコケ類も好きです。ゼニゴケ、ウメノキゴケ、ギンゴケなどが好きですね。木の表面にびっしり育っているコケをみるとつい触ってみてしまいます。

植物は名前を知らなくても、ぼーっと見ているだけで充分ほのぼのした優しい気持ちになることができる素敵な存在だと思いますが、人間と同じでその名前を知っているともっとその特徴をしりたくなったりより興味をいだいたり記憶にのこったりするような気がします。

雑草についての本も最近、実はいろいろでていたりします。そんな本をよんで学んだりすることも楽しいです。

ちなみにタイトルの「みちくさ」ですが、2つの意味があります。一つはこれまで書いてきたようないわゆる雑草みたいな感じで「道ばたに生えている草」という意味。もう一つは「道草を食う」という使い方をする、目的の途中でほかの物事にかかわって時間を費やすという意味がありますね。

そしてどちらも好きです。2つ目の意味でのみちくさも好きで、学会出張などで初めての土地に行ったときは、できるかぎり時間に余裕をもった計画をして半分わざと迷ってみたりして「みちくさ」をしています。

足元をみてみるといろんな素敵なことがありますよ。「みちくさ」しながら「みちくさ」をさがしてみてはいかがでしょう。