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会員コラム:毎朝楽しくラジオ体操 おりたこどもクリニック 織田 真悠子

開業してちょうど1年経ちました。この1年、四十肩もあるのでしょうが、ものすごい肩凝りで、吐き気と頭痛に悩まされました。大学病院勤務時と比べると、圧倒的に運動量が減り、それに加えて丸1日電子カルテに向き合う毎日、原因は分かっているものの、なかなか身体のケアは後回しの日々でした。

夏休みに入り、息子の子供会のラジオ体操が始まりました。といっても、昔と違って、最初と最後の1週間程度です。昔は毎朝だったはずが、少子化や共働きの影響でしょうか、確かに保護者の監督も難しい現状なのだと少し寂しくも思います。

ラジオ体操は古くからある体操ですが、現在も誰にでもなじみの深い体操です。全身の筋肉をまんべんなく、バランスよく動かすように作られていて、第一、第二ともに約三分程度ですが、その中に有酸素運動、筋トレ、柔軟の要素が詰まっています。例えば第一の初めの「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」は肩周囲の筋肉のストレッチ、下半身の屈伸運動に加え、かかとの上げ下ろしをリズムよく行うという、全身を動かすだけでなく、様々な協調運動も含まれています。それぞれの動きのポイントを押さえて、さらに呼吸も意識しながら行うことで、血液循環や新陳代謝が高まり、内蔵機能の向上や筋力アップの効果も期待できるようです。

今年も、息子と一緒にラジオ体操に参加し、朝から気持ちよく汗を流しました。また、ラジオ体操がない日々もなるべく、自宅で頑張ってみました。すると、やはり肩凝り、頭痛が激減しております!

もちろん、効果については個人差もあり、否定的な効果の意見もあるようです。しかし、身体をバランスよく動かすこの体操が、長く伝えられてきていることは、まちがいなくその運動効果が認められているということ。個人の状況に応じて、その運動強度や運動内容を選びながら続けることは、筋力・体力の維持、健康の維持につながっていくと思います。

疑いなく私の重度の肩凝りには、良い効果がみられています。夏休みが終わっても、息子との朝のコミュニケーションを楽しく、できる範囲で続けていきたいと思います。