会員コラム:町医者として 喜多医院 喜多保一郎
私が住んでいる川南町は現在、人口約15,000人、年間出生数89人ですが、10年前はそれぞれ17,000人と164人で、出生数の減少が著しいです。当院は昭和34年開設のいわゆる町医者なので地元では昔から「何かあったらとりあえずきたびょういんへ」と言われているようです。(最近は蜂に刺された、が多くなりました)。こうした事情で来院される方の年齢は乳児から90歳以上の高齢者まで幅広く、開業医として有り難いことだと思っています。ただ待ち合い場所に年齢区分は無いので、小さなお子さんを連れたお父さん、お母さんが大人から病気がうつらないか心配される気持ちはよく分かります。当院では①できるだけ待ち時間は短く説明はゆっくりと、②発熱や咳が明らかな大人はこども達から離れた場所で待ってもらう、③こども達が嫌いな検査はどうしても必要な場合のみ考える、等心かげています。これからもこども達の診療や予防接種に従事する喜びを忘れず、町医者の責任をはたしたいと思います。