会員コラム:子育てのゴール 沖 内科・小児科医院 沖 美和
皆さん、初めまして、こんにちは。私は昭和41年4月生まれ、今年51歳になりました。平成3年から4年間仕事に就いた後、寿退職して福岡で専業主婦になりました。その当時も小児科医不足で、すぐにパートタイマーになりました。集団の乳幼児健診や予防接種、1日だけの代診をしていました。平成8年、10年に出産があり、平成12年10月から小林市でフルタイム勤務に就いています。
専業主婦、パートタイマー、フルタイム勤務とそれぞれ仕事のスタイルは違います。でも1日24時間と時間は限られているので、しないといけないことに優先順位をつけてがむしゃらにこなしていました。子どもが小さい頃はまず母として。仕事を休んで参観日に行ったり子供の習い事に一緒に行ったりしていました。下の子どもが10歳位になると、学校行事は主人にお願いして医師としてが第一になりました。それでも8年間は毎朝5時起きでお弁当を作っていたので、自分の時間はなく夜10時過ぎには倒れこむように眠っていました。今年の春からは子供が県外に進学し、ようやく自分の時間が持てるようになりました。好きな時間に読書や音楽、映画やテレビを楽しめるようになり、夜更かしもできるようになりました。続けられる趣味が持ちたくて習い事も始めました。
子どもが小さい頃は、自分の時間が取れない、もっと休みたい、想定外の出来事が起こり思った通りに上手くいかないなどつらく感じることもたくさんありました。なんで私だけといじけることもありました。でも、幼い我が子との時間は本当に本当に短くて、そして約20年間の子育てはあっという間で、あーすれば良かったこうすれば良かったと思うばかりです。ゴールに立ったからこそわかることではあるのですが、子育て中は先が見えずいつまで続くのかと思っていても、生活は変わっていくものだし子供は大きくなっていくので必ずゴールがあります。そのゴールまでの道のりは人によって違いますが、そのゴールを目指して行きましょう。小児科医はその沿道でコッソリ応援しています。