会員コラム:北海道PEGサミットに行ってきました! トトロこどもクリニック 草間 龍一
皆様こんにちは。トトロこどもクリニックの草間です。
2025年6月27・28日で開催された北海道PEGサミットin札幌に講師として参加してきました。
まずは「PEGサミット」って何?と思われると思いますが、胃瘻(PEG)を中心とした経管栄養にまつわる実技セミナーで、合宿形式で2日間みっちりと楽しく学べるセミナーです。もともと、九州PEGサミットとして九州内で行われていたのですが、好評のため全国開催するようになり、今年で13回目となりました。
私は3回目から参加し、その後実技ブース担当講師となり、現在は常任世話人も務めています。
今回、実技ブースは、PEG造設,PEGカテーテル交換,PTEG(経皮経食道胃管),日常管理(スキンケア),半固形化栄養法,薬剤簡易懸濁,口腔ケア,栄養剤ソムリエ,アウトプット(各ブースの総括と質疑応答),企業展示(講師がついて各社の展示ブースを回ります)の10ブースでした。これらブースの講師は全国から招聘されたスペシャリストの先生方で、宮崎県からは私を含めて4名の講師が参加しました(うち一人は当院の管理栄養士さんです)。また、実技セミナーだけではなく、特別講演などが4講演あり、うち一つは、実際の胃瘻ユーザーであるパラアスリートの中田雅貴さんをお迎えしての講演で、非常に充実した内容で行われました。
私はこの実技セミナーのうち、PEGカテーテル交換ブースを毎年担当しております。相方は鹿児島県の菊野病院に勤務される伊東徹先生で、過去のサミットを通じて知り合い、今や大親友(兄弟?と言われますが・・・)の、まさに「相棒」の先生ですので、お互いのツボもわかっているので非常にやりやすい・・・のですが、二人ともしゃべりすぎるクセがあるので、後半担当の私は毎度毎度時間調整に追われています(笑)。
そして、このブースでは模型を使ってすべての参加者にPEGカテーテル交換を体験してもらいます。この模型も相方手作りで、カテーテルを抜き差しした時の感覚が実際の人体に非常によく似ています。また、交換をしたら交換後確認(実際に胃内に留置されているかのチェック)もしなければいけません。これは私の担当で、特定看護師さんたちも行えるスカイブルー法、現時点で最良の確認法と考えるPEGスコープ(経胃瘻内視鏡)を実践します。
もちろん、我々交換ブース以外もすべて実技がメインです。講師も多忙ですが、受講生さんは各ブース間の移動もあるので、まあまあな忙しさで、一日終えるとぐったりしますが、「明日から使える知識を持ち帰る。」がメインテーマで、非常に充実した2日間になっています。