会員コラム:家庭菜園 宮崎県小児科医会 幹事(都城市郡医師会病院)下之段 秀美
幼少時(名古屋の都会育ちです^^)v)我が家には土の庭がなく、それでも植物好きの父は鉢やプランターで色々育てていました。夏にはプランターでなすやピーマンなど作っており、私自身も大学生でアパート暮らしになった時、ごく自然な流れでベランダにプランター置いて同じ事をしていました。
年月が経って・・・何とか土の庭のある環境となり、念願だった(と言うほど大げさではありませんが)直植えの家庭菜園が始まりました!
肥料もリン酸、窒素、カリなど大まかな事は知っていましたが、当初は腐葉土や堆肥やら適当に入れていてもそれなりに収穫できていましたが、次第に収量が落ち始め・・・
ようやく色々調べてみると、肥料も作物によって各成分の必要量が表面積あたりで決まっていたり、CaやMg等他に必要な成分があったり、市販されている肥料も製品によっても含有量や比率が異なったり・・・まぁ今まで適当にしていてよく収穫できたなぁと思います。
pHに関しては簡易的な測定器を入手し、石灰で調整をしたりはしますが(結局は適当ですが^^);)他の肥料成分は土の中に前年の残っている量なんてものは私のように素人には分かるはずもなく(プロは葉や花芽の状態などで分かるようですが)、どれくらい補充したら良いのか客観的なデータも入手できません。
(無理矢理に本業につなげますが)生体であれば血液検査で電解質や糖などを検査し、1日の必要量と合わせて点滴の内容を計算して処方、その後また採血して点滴の内容を再調整、この繰り返しで本来の状態にすることが出来るのですが・・・
また、必要な肥料成分も表面積あたり何グラム(○g/m2)と、これまた普段の薬剤の投与量みたいで日々の仕事とちょっと似たところがありますね。
この文章は4月に書いているのですが、そろそろ冬の間に育てたタマネギや大根を収穫し、夏野菜に向けて土作りをする時期です。この時期は気温の変化が大きく雨も降るなど、週末しか時間がとれないため日程調整も大変です。
とても小さい畑ですが、肥料の成分表を見て表面積からきちんと必要量を測って投入しようと思います。それと、小さいとはいえ体力低下に伴って”くわ”や、”すき”のみでは戦えず、家庭用の耕運機を導入しました!これは楽ですよ〜
本業の農家さんは我が家の100倍や200倍以上の畑を相手にして、しかも天候にも影響するというとても大変なお仕事で、頭の下がる思いです。ありがとうございます!
さぁて、しばらくは毎週末の筋肉痛と闘う事になりますが、今年は何を育てようかなぁ・・・