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会員コラム:カフェインが苦手です。 宮崎県小児科医会 幹事(ゆげ小児科・弓削整形外科)弓削 昭彦

皆さん、疲れたときとかここ一番頑張らなきゃというときに栄養ドリンクとか飲んだりしていませんか?私も以前若いころは、当直のときとか当直明けだけど通常通り仕事があるときとかによく利用していました。

いきなり話が脱線しますが、後回しにされてきていた医師の働き方改革も少しずつ進んでいくようです。私は現在開業医ですが、研修医のときも含めて勤務医だった頃で一番大変だったなと思うところは、2~3日に一回のペースでほぼ眠れない当直がありつつ、その翌日も外来業務と病棟業務を丸一日行っていました。入院患者さんの受け持ちも一人主治医体制で重症患者さんがいるときは当直とは別にほぼつきっきりで病院にいるような生活でした。現在は病院での入院患者さんの診療も主治医団としてグループでの診療になってきているようですし、今後は当直の次の日は仕事の制限が行われて休みもしくは半日などで帰宅となるような話を聞いています。自分ではまだ若いつもりでいたのがいつの間にか古い時代の人間になっているのだなあと思う今日この頃です。

閑話休題、そんな忙しいころに栄養ドリンクやコーヒーなどもよく飲んでいました。しかし、だいぶたって5~6年前くらいにどうも飲むとかえってきつくなるのではないかということに気づきました。忙しかったころは毎日忙しかったので休む暇がなかったのですが、ちょっとだけましな生活が送れるようになってくると翌日の夜は休めるようになりました。しかし栄養ドリンクを飲んだ日は当然のように眠れないのですけれど、一日たった翌日の夜も疲れているのに動悸がして眠れないのです。また昼間にコーヒーとか緑茶を多めに飲んだ日も夜同じ症状で眠れないのです。そのためその次の日はさらに疲労困憊な状況になっています。あれっ?と思って試しにそんなに疲れていないときに栄養ドリンクやコーヒーを昼飲んでみると同じ症状がでました。急性のカフェイン中毒なのだと思います。調べてみるとカフェインへの感受性は個人差があるみたいで、私はすごくカフェインに敏感な体質みたいです。いろいろ実験してみたところ一般的な栄養ドリンクはだめで、コーヒーは普通に入れて1日1杯が限界みたいです。緑茶は1日1~2杯程度、水出しの緑茶は2~3杯まではいけそうです。子ども並みですね。

最近はノンカフェインの栄養ドリンクや飲み物もいろいろあるので試しています。

エナジードリンクとかも流行っていますが、みんながみんな大丈夫ではなくてかえって心身に負担がかかってしまうこともあるので、体と心とよく相談しながら使用した方がよいだろうなと思います。

一般的に、大人と比べて中高生も含む子どもはカフェインに敏感なことが多いので自動販売機で気軽にエナジードリンクが買えてしまう状況にひっそりと心配しています。

体の声に耳を傾けて休むときは休むのがよいのでしょうね。