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会員コラム:小児診療初期対応(JPLS)宮崎コースに参加して 宮崎県小児科医会 幹事(さとう小児科)佐藤 潤一郎

令和5年11月19日(日)、日本小児科学会が主催するJPLS宮崎コースに参加しました。当時の会場となった宮崎大学医学部は、私の母校となりますが、朝から大学祭が行われており、昔と変わらぬ光景に少し懐かしさを横見しながらの参加となりました。

 

JPLSは、Japan Pediatric Life Supportの略になりますが、「防ぎうる心停止から子どもたちを守る」ことを目的として、日常診療での危険の認知と早期対応を実践形式で学ぶ、日本小児科学会の研修コースになります。

 

私がこの研修コースに参加を希望した理由は2つあります。一つは、日本小児科医会や外来小児科学会の活動を行う中で、JPLSに関わっている先生方と交流する機会があり、参加してみたいと思ったことと、もう一つは、日常診療を行う中で中々出会うことのない命に関わる場面に以前のような対応(勤務医時代にもっていたスキル)がスムーズに発揮できるのか自己点検を行いたかった、ということです。

 

とはいえ、参加する前は「ちゃんとできるだろうか?」「うまくできなかったらどうしよう」という不安を抱えていました。しかし、いざ研修会が始まるとその心配は杞憂に終わりました。

 

宮崎大学小児科や県立宮崎病院の先生方が講師として私たち受講者を指導してくださいましたが、我々受講者が緊張しないように声かけをしてくださりとてもリラックスした雰囲気の中研修会を過ごすことができました。

 

研修は、事前学習から始まりプレテストを受験してから当日に望みました。当日は、医師1人と看護師2名を想定したシナリオシミュレーションを行い、1つのシナリオが終わると必ずチームで振り返りを行い、そこでそのシュミレーションがうまくいったのか、どのようなことを考えながら対処すべきかを学びました。

 

研修の最後の方は、傷害と事故、虐待、アナフィラキシー、搬送といったテーマを含んだシナリオシミュレーションでした。振り返りでは、それぞれのテーマについて説明がありましたが、これらの問題の多くは日頃から行なっている乳児健診の中でしっかりと伝えていかないといけない内容が多く、改めて健診の重要さを身に沁みて感じました。

 

今回、この研修会に参加して一番良かったと感じたことは、「機関病院と連携・搬送する際、機関病院はどのような情報を必要としているか。」ということを改めて確認できたことです。このJPLSは機関病院と連携することが多い開業医小児科の先生ほど受講すべきだと感じました。大学病院や県病院の先生方とディスカッションできたことも大変良い機会でした。