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会員コラム:子どもの抗原迅速検査 宮崎県小児科医会 幹事(たんぽぽ小児科)山﨑 俊輔

ご存知のように、抗原迅速検査には、喉の奥に綿棒をこすりつけて調べる溶連菌とアデノウイルス、鼻の奥に綿棒を突っ込んで調べるインフルエンザウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスがあります。

発症(発熱)後、どの程度の時間経過で検査陽性となるかは、周囲の流行状況の有無に左右されると考えます。流行があれば、発症後比較的早期でも陽性となりますが、流行のない状況では、早期には陽性とならないことが多いという印象です。

いずれにしても、検査を受ける子どもにとっては、特に、綿棒を鼻に突っ込まれるのは苦痛を伴い、トラウマになることもありますので、できれば1回の検査で終わらせたいところです。10年以上前に、サランラップで鼻をかませて採取した鼻水でインフルエンザの検査ができることを知りました。それ以降、インフルエンザの検査で子どもたちに不快感を与えることはなくなりました。もちろん、鼻をかむことができない子どもたちには無理でしたが・・

その後、新型コロナが世に出始めた頃、発熱2日目の小学生に、例によって鼻水を採取し、コロナウイルスをチェックしたところ陰性でした。親御さんにその旨を伝えましたが、翌日、PCR検査でコロナ陽性と言われたそうです。コロナは鼻水では感度が低くて陽性にならないのかと思い、それからは再び、子どもの鼻に綿棒を突っ込む日々が始まり、たくさんの子どもたちに嫌がられ、泣かれています。

やはり、これからも、苦痛を伴う検査は1回でも少ない方がよいと考えます。子どもたちにはできるだけ笑顔でいてほしいと願う今日この頃です。