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会員コラム:うちのカブトムシ 済生会日向病院小児科 澤 大介

昨年の春、息子が友達からカブトムシの幼虫をもらってきた。土を替えるタイミングが悪く、蛹室を壊したようだったので、トイレットペーパーの芯で人口蛹室を作り、5匹中4匹が成虫になった。オス1匹、メス3匹。それが卵を産んだ。卵はものすごく小さいのだが、土の中で真珠のように光ってみえた。その卵が小さい幼虫となり、土からたくさん栄養を取って、手の親指より大きい幼虫に成長した。その数20匹。4匹のカブトムシから20匹の幼虫。単純に計算すると、来年は100匹になるのか?さすがにそれは困るので、人に譲り10匹の幼虫が残り、それがまた蛹になった。確認できたのはオス5匹とメス3匹の成虫。これでは少しオスメスのバランスが悪いので、メスを3匹購入した。昆虫を買うなんて抵抗があったが、早朝に捕りに行くほどハマっておらず、手っ取り早い策にでた。

ここまで自分がカブトムシの世話をしているように書いてきたが、実はこれらのカブトムシは虫が触れない妻が世話をしている。先日は金田一少年の事件簿ばりのバラバラ事件が起こったとギャーギャー騒いでいた。妻曰く、同じように見えるカブトムシでも見た目や性格が違うらしい。かわいいと思うが、やっぱり触れないらしい。おもしろいので、うちのカブトムシを世話している妻を観察してみようと思っていたら、子どもたちが夏休みでいない1カ月間、自分が世話をしなくてはならなくなった。餌を与えるだけだと妻に言われたが、今年のこの暑さ、大丈夫なのかうちのカブトムシ。毎日ドキドキしながら玄関を開ける今年の夏だった。